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6月1日の試合で、6回、アマダー(奥)に同点2ランを浴びた田原

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 6連敗で迎えた6月1日の楽天戦は、逃げ切りたい試合だった。巨人は相手エースの則本から先に2点を奪い、プロ初先発の新人池田が5回無失点と好投して六回から継投に入った。しかし、2番手の田原がアマダーに同点2ランを浴び、一死も取れずに降板。3番手の森福も勝ち越しを許し、結局、2―3で落とした。

 連敗脱出を狙った翌日の荒療治は、皮肉にも救援の駒不足を浮き彫りにした。2日のオリックス戦は打線強化のため、守護神カミネロとクルーズを入れ替えた。試合は抑えの代役マシソンが2イニング目を投げることになり、九回に3失点して追いつかれ、延長の末、5―6で競り負けた。翌日も4―5で、3戦連続1点差負け。連敗は結局、球団ワーストの13まで伸びた。

 今季、1点差試合は13勝27敗。勝率3割2分5厘はリーグワーストだった。広島の5割8分8厘に遠く及ばず、最下位ヤクルトの3割6分2厘をも下回った。接戦に弱かった要因の一つに、マシソン、カミネロの両外国人頼みという手薄な救援陣が挙げられる。

 六回の失点は全イニングで最多の78で、七回も58。八回の48、九回の37と比べれば、いかにマシソン、カミネロにつなぐまでの継投で苦しんだかを物語る。菅野、マイコラス、田口の先発3本柱で44勝17敗と27の勝ち越しを作った。それでも、全体で72勝68敗3分けの勝ち越し4にとどまったのは、3本柱以外の試合で勝てなかったからだ。「少しでも負担を分け合いたいけれど、力不足です」。ある中継ぎ右腕は唇をかみしめた。

 7月中旬、遠征地の名古屋で開かれた日本人の中継ぎ陣による食事会は、いつしか決起集会の様相を呈した。「苦しいけどみんなで頑張っていこう」。実績のある沢村や山口鉄はそれぞれ肩に違和感を抱え、二軍にいた。若手を含めて危機感を共有したが、穴を埋めることはできなかった。

 沢村、山口鉄に加え、田原も故障などで安定感を欠いた。西村は6月2日に一軍昇格してから45登板と奮闘したが、終盤は打ち込まれた試合もあった。「勝ち試合を勝ちきれないのが一番ショックが大きい。しっかりと勝ちパターンの3枚をそろえることが、強いチームの条件だ」と村田真ヘッドコーチ。救援陣の再整備は急務となる。(記録は4日現在)